ずっと、絵本を作ってきました。


子どもの頃通っていたアトリエで習っていた絵本作りを、大人になってずいぶんたった今も続けています。
そのアトリエでは、絵を描いたり、工作をしたり、粘土や木工、版画など、幅広く造形を楽しんでいましたが、そこで身についた造形の手法や創作する力すべてが、絵本創作の土台になっています。

絵本創作は、ストーリーを考え、文章作成・校正、描画から製本まで、すべて自分で行う、手仕事であり、総合芸術でもあります。

「こんな絵本を作りたい」アイデアのタネをラフ・コンテのような感じで下絵を描きながら、膨らませていきます。

ストーリーのアウトラインがだいたいできたら、本番用の描画を開始。
手を動かすことで、思考や感覚が刺激されて、ストーリーがまた動き出し、アイデアが湧いてくることもしばしば。

そのスイッチが入ると、いわゆる「ノッてきた」状態です。
でも、その状態にいくまでが、結構四苦八苦、産みの苦しみでもあります。

創作絵本は、表現方法の自由度が非常に高いです。
文章があることが多いですが、絵だけでストーリーを伝えることも。
絵は、具象で描くことが一般的ですが、抽象的な表現も少なくありません。。

絵を描く方法も多種多彩、自由自在。
水彩画、アクリル絵の具、色鉛筆、パステルあたりが主流で、それらをミックスして描くことも当たり前。
貼り絵は、手が込んでいて、味わい深い。
雑誌・新聞などの切り抜きをコラージュしたり。
写真に文章をつけたり、パソコンで絵を描いたりして絵本にする方法もあります。

どんな描画方法でも、絵とストーリーのハーモニーで、作者の想いが読み手の感覚に直球で伝わるところが、他にはない絵本の魅力といえるでしょう。

ここまで動画、映像作品が溢れてきても、「絵本が好き」という方が減らないのは、そういったところにもあるでしょう。

創作絵本作りは、趣味として楽しむのはもちろん、展覧会に出したり、中には出版に至る方も一定います。

自分の仕事や研究を一般の人にわかりやすく親しみやすく伝える手段として、創作絵本を作る方も。

企業のプロモーションで、サービスや商品を絵本の形式で販促するといった例も。

創作絵本の良さのひとつは、自分ひとりで楽しめるところ。

感覚を心のままに羽ばたかせて、自由な発想で、絵を描いたり製本をしたりと手を動かすので、ボケ防止にもよいようです。
創作絵本の界隈では、80オーバーの方がたくさん、中には90歳以上の方も現役で楽しまれている方も。

また、自由な発想で表現しようとする思考力は、日常生活や仕事の上で固定観念から離れて物事を捉える感覚・感性を育てることにもつながります。

絵本を作る人も、見る人も、何だか面白い!と惹き込まれる反応が見受けられることから、
デジタルやAIや隆盛・スタンダートになるほど、
こういった手仕事や人の感覚・感性を自由奔放に羽ばたかせたモノが希求される感じがしています。



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